" />

グッズ マスク

リネン(麻)のマスクは本当に涼しい? 3種類を試した結果は…

9月は終わりとは言え、まだまだ蒸し暑いなか、マスク生活が続きますね。

息苦しくていけてない使い捨てマスクにかわり、つけ心地が良くて繰り返し使えるエコな布マスク。

中でも、リネンのマスクって通気性がよさそうでおしゃれだけど、本当に涼しいの?という疑問に答えていきたいと思います。

●内容
1,通販で買える麻のマスクを3種類試してみました。
2,麻といっても裏地や厚みにより、涼しいとは限らない
3,入手方法

リネン(麻)とは


リネン(麻)は主にフラックスという亜麻(あま)科の植物かつくられる繊維。通気性の良さやしゃり感、独特の光沢が特徴です。布巾やナチュラル系ファッションに使われており、涼しげなイメージもありますね。


夏マスクの素材にはうってつけでは?と思いますが、店頭ではあまり見かけません。ネットで探してみると、アマゾンや楽天、その他自社通販サイトで買えるものはたくさんあるので、三種類を試してみました。

販売サイトの口コミを見ると、「涼しくて爽やか」というのもあれば「息がこもって不快」というのも。そもそも何と比較してなのでしょうか? 

基本的に布マスクは、よほど厚いものをのぞき、不織布マスクよりは涼しく快適です。

このサイトでは、ガーゼマスク、木綿(平織りタイプ、ニットタイプ)、絹といった素材、また平マスク、プリーツマスク、一体型など多種多様の布マスクを使ってみた上での評価を、レビューしていきたいと思います。

Reap Shopのコットンリネンマスクはどう? 意外と息がこもる。 

写真は夏バージョン

日本製のシャツブランド「CIAO」などを展開するReap Shopが製造、販売するコットンリネンのマスク。7月に楽天市場に出ていたもので、その後接触冷感の夏マスクバージョンにアップグレードされています。税込み1,750円。全額楽天ポイントで買いました。

色は「スモーキーサックス(ブルー)」。国産Tシャツブランドブランドだけあって、生地の風合いがよくておしゃれ。麻100%だとざくっとしがちですが、綿と麻の混紡なので、やわらかいです。フィルターをはさまず、裏にガーゼを1枚縫い合わせただかなので、薄くて軽い。ゴムは綾織りの平織りで、自分で結んで調節します。

つけてみると、薄い割に、涼しさを感じません。綿麻の生地の目が詰んでいるせいか、あまり通気性がよくない感じ。また、ゆるい立体型なので形はきれいですが、真ん中の縫い目がピンと立たないので、口と鼻のまわりの隙間が少ないのためでしょう。

デザインと風合いはとても気に入ったのですが、夏マスクとしては微妙。現在販売中の接触冷感マスクも、マスク形状は同じで、生地も綿麻なので、そんなに違いはないかと思われます。

夏マスクとしては「薄い割に息がこもる」。フィット感と肌触りはよし。ということで、盛夏ででなければおすすめの1枚です。

JEWLINGE(ジェランジェ)のマスクは? 裏地の花柄がかわいい

次に試してみたのが、女性向けに衛生日用品の布ナプキンを展開するJEWLINGE(ジュランジェ)のマスク。こちらは公式サイトから購入です。

サイズは「大人用普通」。税込み2,200円+送料(メール便だと270円)とちょっとお高めです。

こちらは表生地が麻100%の白。光沢感がありシンプルな見た目ですが、中にフィルター「制菌ニットBIO Guard」を挟んだ三層構造です。

裏地は花柄をチョイス。「おとなの遊び心」をマスクにこめたということで、リバーシブルで使うことも可能です。この生地はニューファンという抗菌・防臭効果のある銀糸を織り込んだコットン平織りで、滑らかな肌触り。高級ブランドのハンカチみたい。

裏地はガーゼやシルクの無地もあり、選べるのも嬉しいですね。

マスクと一緒に、使い捨ての布ナプキン「フリーナ」のサンプルも入っています。マスクにも、女性のデリケートな悩みに向き合ってきたメーカーならではのこだわりが感じられます。

JEWLINGE(ジェランジェ)のマスクは、立体ステッチが秀逸!!

さっそくつけてみると肌触りがよく、三層構造で厚めな割に、鼻と口まわりにほどよい空間ができるので、とてもラクです。

中央の縫い目が堅めなことと、上写真の「立体快適ステッチ」がよいのですね。以前ご紹介したグンゼマスクの「センターボーン」に近い感じ。さらに両脇に隠しステッチがある。

◆参考 【夏マスク】肌着のグンゼがつくったクールマスク、息が楽、形が崩れなくてよいです【レビュー】

天然素材のやわらかいマスクの多くが、鼻や口にまとわりついて不快感があるのですが、ステッチの工夫で、こんなにも快適になるんですね。この形が標準化するといいなぁ。

というわけで、JEWLINGE(ジェランジェ)のマスクも、厚みがあるので、真夏はやや厳しめですが、それ以外の季節には超おすすめの布マスクです。

「肌にやさしい 涼やか麻マスク」裏表とも麻マスクはどうでしょうか?

ざくっとした生地

京都の和装小物屋さん、株式会社コウヤがつくった麻のマスク、アマゾンで税込み1,950円で購入しました。

表、裏とも同じ麻の生地で、不織布をはさんだプリーツマスク。上部にノーズワイヤー入りです。

触った瞬間、固ーい! ざくっとした厚手の生地です。「麻」という表記なので、リネンではない固めの麻繊維なのかもしれません。

つけてみると、表面がザラザラして、肌の弱い人にはきついかな?って感じ。洗濯するほどに柔らかくなるというので、期待です。

ノーズワイヤーとこの固い布のおかげで、鼻と口にはしっかり隙間ができます。ただ、プリーツマスクのほとんどがそうなのですが、ゴムの入っている両側面が、頬の部分にぴたっとフィットしません。息がもれるほどではないですが、見た目がすっきりしないのが残念。

アマゾンのレビューでは「まったく肌に優しくないし硬くてゴワゴワ」というさんざんな書かれよう。

というわけで、「肌にやさしい 涼やか 麻マスク」は、生地が硬めで「肌にやさしい」には疑問符?なマスクでした。プリーツマスクの頬やあごにフィットしない問題も気になります。

でも、麻のさらっと感はキライではないです。何度か洗濯して使ったら、多少やわらかくなって愛着もわいてきたので、もう少しおつきあいしてみようかな…と思います。

麻のマスクは一体型の化繊マスクより涼しいとは言えないが、ファッションとしてはおすすめ

麻のマスクを3つ試しましたが、「サラサラして通気性がよく涼しい」という先行イメージとは違い、それほど涼しくは感じませんでした。どれも布を2~3枚重ねてつくっているので、空気がこもります。

暑い日は、西川グンゼのような一体型の化繊マスクに、ハッカ水をプラスするのが、最強です。天然素材は大好きですが、夏マスクとしては意外にも化繊の方がラクなんです。1枚仕立てで薄く、通気性よくつくれるからでしょう。

とはいえ、リネンマスクはデザインや素材にこだわったものが多く、おしゃれなものがたくさん出てきました。

涼しさや通気性に過度な期待をせず、麻のおしゃれ感を楽しむ、ナチュラルファッションに合わせてコーディネートするには持ってこいですね。涼しくなるこれからの季節こそ、リネンマスクを楽しみましょう!!

リネンのマスクは楽天が充実。アマゾンや、メーカーの通販サイトもありです。

リネンや綿麻のマスクは、街中ではあまり見かけません。

通販サイトではアマゾンより楽天の方が種類が多く、個性的なマスクが見つけやすいです。

花柄のJEWLINGEマスクは自社通販サイトのみ。個人情報の入力がネックですが、説明がていねいで見やすい。パンフレットやおまけなど、お得感もあります。マスクが相性よければ、ほかにもお気に入り商品が見つかる可能性が高いので、思い切って買ってみるのもありですね。

洗って使える布マスクは肌触り、エコ、通気性などにすぐれ、自分らしさを主張するにもおすすめです。

ヨーロッパではマスク反対の大規模デモも起こっていますが、日本では飛沫防止効果の検証結果も報道され、エチケットになっています。風邪やインフルエンザの予防にも。

ぜひあなただけの1枚に出合って、幸せなマスクライフを!

-グッズ, マスク
-,