こんにちは。桜畑です。30余年働いた会社を卒業する時、後輩から「いつから辞めようと思ってたんですか?」と聞かれました。答えは上記の通り、「30年前」です。相手は目を白黒。でも、本当のことです。
気づいたのはずっとあとですが、会社員の「仕事が辛い」のはあなたが悪いのではなくて、「自由と時間」がなさすぎるせいです。
だからといって、すぐに辞めて無職やフリーランスや起業…はリスクが高い。
楽しく余裕をもって働きつつ、セミリタイアや早期退職に持ち込むには、どうしたらいいのか?
退職までにすべき5つのことを、自分の経験から少し長いスパンでお話ししますね。
こんな悩みに答えます
どうして仕事が辛いんだろう?
辞めたあとの生活が思い描けない
退職の仕方がわからなくて辞められない
1,移動や転職をしてみる
1-1 やめたい発作は誰しも起こる
多くの人がそうですが、桜畑も仕事に慣れて数年で「辞めたい」発作が起こりました。
仕事が不規則で、プライベートの時間がないのが辛かったんです。
でも辞めなかった。理由は以下の3点
辞められない理由3兄弟
- お金ないと困る
- 他にすることがない
- 辞め方がわからない
1-2 移動・転職で不満解消
なので、残業の少ない部署移動の希望を出しました。
バブルの時期で先輩後輩が次々辞めていました。
なので、「辞められるよりは」と希望が通りました。
取り組むテーマも新鮮で自由度があがり、しかも時間的余裕を回復。
「辞めたい願望」は落ち着きました。
1-3 自由度が高いと辛さが半減する
時間的余裕を求めて移動や転職をするのはおすすめです。
絶対的価値からいったら、
收入<時間
時間があった方が、節約や投資もしやすくなります。
仕事の自由度が高いと、
したいこと≒仕事
にすることができるので、仕事の満足度があがります。
そういう環境をつくるために、できることは何か?
諦めないで動いてみるといいですね。
2,プライベートを充実させまくる
2-1 結婚、子育て、家
そうこうするうちに、人生すごろくが回ります。
- 結婚する
- 子どもが生まれる
- 家を買う
教育費と住宅費のトラップにはまるとどうなるか?
2-2 辞める暇がなくなる
家事と育児で、別の道を考える暇がなくなります。
0~3歳くらいの育児は、待ったなしの強制労働。
保育園に子らを送って出社。定時で飛び出してお迎え。
机の前に座れる仕事の方が楽かも…と思わせてくれます。
そして今後の教育費と家のローン。やばい、お金がかかりすぎ!
追い詰められると稼ぐぞーっというモードに突入。
辞めたいと思ってたことすら忘れます。
2-3 趣味や好きなものでモチベーションアップ
子育てに限らず、
家や高級車や高いガジェットを買う
サーフィン、スキー、ゴルフ、旅行に行きまくる…etc.
プライベートを好きなことで充実させると、お金がかかる。
よって、がんばって働くモチベーションが生まれます。
仕事が辛い!を吹き飛ばすほど、充実したプライベート。
「辞めたい病」の克服には、こんな処方箋もありますね。
3,なんで仕事が辛いか考える
3-1 子どもが育ってローンが終わると?
50代になりました。
子どもが就職して家を出ます。
ローンが終わります。
教育費、住宅費のトラップからなんとか抜け出しました。
さあ、辞めるなら、今でしょう!
しかし、人間、ずーっと続けてきたことをストップするのは難しい。
ーー長年の経験とスキルで、まだ、頼られ、期待されている
ーー波風立てずに退職すれば、満額の退職金と、年金が出る
50代でも、意外と踏ん切りがつかないもんです。
なので「仕事が辛い」のはなぜか?をあらためて考えてみましょう。
3-2 嫌なことを洗い出す
女性には「専業主婦」という比較対象があるので、会社員の嫌な点をあげるのは割とカンタンです。
会社員の嫌なところ
- 拘束時間が長い
- ワサワサしたオフィスの雰囲気
- 通勤や都会の空気で疲れる
- 電話や書類や判子がだるい
- 体調の悪いときに休めない
- 家族のピンチの時に動けない
- 常に人に気をつかう
- 自分の好きな本が読めない
- 好きな服を着られない
- 趣味の時間が足りない
- SNSなどで、自由に発信ができない
- 天気のいい日に洗濯物を干せない…………切りがないですけど
「な~にワガママ言ってるんだ!? 働いてたら、そんなの当たり前!!」
と言ってくる「心の上司」?は無視しましょう。
仕事のせいで実はガマンしていること、意外とたくさんありませんか?
3-3 嫌なことがわかると、これからの生き方がわかる
ひとりの人間として「よく考えたら嫌だなぁ」と思うことこそ、自分本来の生き方を考える核になります。
会社員のデメリット=とにかく「自由」がない。
そしてメリットは「安定收入」と「わかりやすいポジション」です。
30年も働いたら、「お金」はある程度たまっている。
「ポジション」は住宅ローンを返したら、特に必要ない。
そうです。あなたも、もう辞めていいんです。
じゃあ、「嫌なこと」のない世界ってどんな生活か?
4,本当にしたかった生活をを思い描く
4-1 「こんな生活がしたいリスト」をつくる
先ほどの「嫌なことリスト」をひっくり返します。
すると、望む生活の条件が見えてきます。
例えばこんな感じ…
こんな生活がしたいリスト
- 自由に時間が使える
- 静かな場所で過ごせる
- 満員電車、都会と別れる
- 意味のない事務仕事がない
- 体調に合わせて休める
- 家族のピンチに対応できる
- 人に気を使わない
- 好きな本がたくさん読める
- 好きな服が着られる
- 趣味の音楽の時間がとれる
- 自由に発信できる
- 天気のいい日に洗濯物が干せる…
上記のリストをクリアできる生活とは?
ズバリ!
「セミリタイア ひきこもり 半径500m生活」。
せせこましい夢でゴメンナサイ(笑)。
これが桜畑のひとつの回答というわけなんですよね。
4-2 働いていてよかったことを考える
働いていると盲点になりやすいですが、会社で働く利点もたくさんありますよね。
今、特にここは大事、と思うのはこんなところです。
会社生活のよい点
- 強みを発揮して社会貢献し、自己成長できる
- 人と協働して何かをつくりだせる
- いろんな世代の人と話せる
- 生活に困らないお金をもらえる
- 最低限の運動になる
4-3 よかったことを自分の生活に組み込む
嫌なことも多い仕事の中で「意義を感じていたこと」は超大事。
もし会社を離れたら、どうやってそれを継続するか、考えます。
今、桜畑はこんなかんじ👇
例えばこんなふうに
①強みを発揮して社会貢献し、自己成長
⇓
読書、思索、家事、親の家の片付けをしつつ、経験をネットに発信
②人と協働して何かをつくりだす
③いろんな世代の人と話せる
⇓
当面は趣味の音楽で、いろんな人に会い、共同作業できるのでOK!
④生活に困らないお金
⇓
貯金・資産收入(わずか)・雑収入(わずか) &節約
⑤最低限の運動
⇓
散歩、ウォーキング、ジムでかる~い筋トレ
*参考 50代セミリタイア 仕事と共になくして残念なもの/よかったもの ランキング
5,会社を辞める
5-1 会社を辞める 手順とこつ
冒頭の「辞められない理由3兄弟」👇
- お金ないと困る✔
- 他にすることがない✔
- 辞め方がわからない←どうする?
このうち、1,2はクリアしたとします。
となると、あとは3の「辞め方」だけ。
重要度は「決意を固める」が6割、退職申告と交渉が3割、その他が1割。
辞める手続き情報は、ググればいっぱい出てきます。心強い!
かんたんに言ってこんな感じ。
- 辞める決心を固める
- 就業規則、退職の申告期限を確認
- 直属の上司に言う(メール、チャット、電話はNG 直接対面で)
- 退職の交渉
- 正式に辞表を出す
- 引き継ぎ、片づけ ーーーーーーーーーー脱出!!
*参考 リタイア後の資金計画やマインドについてはこちら👇
「50代でセミリタイアしたい」と思ったら、確かめるべき3つのこと
5-2 上司を説得するコツ
桜畑の場合、会社の規模が小さく、フラットな組織だったので、退職交渉は主に社長との面談となりました。
就業規則上の告知は1か月前でしたが、希望日の3か月前から面談スタート。
人材不足のため、引き止め、引き伸ばしにあいます。
でも気持ちが離れているのに、続けるほうがなんだか悪いなぁって思いました。
いろいろとありましたが、最後の交渉で、社長がすっぱりとあきらめてくれた話し方はこんな感じ。
退職を渋られた時、説得のこつ
- 相手への感謝、尊敬を表す ⇛ ○○さんだったからこそ、ここまでいい仕事をさせてもらえた
- 会社が対応できない理由を言う ⇛ 長年働いた疲れ 100%の状態で働けない 家族に時間を使いたい
- お願いでなく決意を伝える ⇒ もう決めたこと。多忙な中、これ以上交渉の時間を使うのは心苦しい
もちろん、「心からの本当のこと」を伝えるのが大前提です。
5-3 退職届を出す
辞表を出すのは交渉が終わってから…というマナーもあります。
でも私は最初から出して、見せていました。
「退職願」と黒々と書かれたドラマに出てくるような封書を用意。
インパクトがあって、決意のほどが伝わりやすくなりますからね。
交渉は、コロナ禍で在宅勤務の多い時期。
1か月ほどかかり、精神的にとても疲れました。
ブラックなところだと、恫喝されたりするそうです😣
どうしても辛ければ退職代行サービスに任せるのもありだと実感しました。
おまけ 誤字に注意!!😂
「退職願」を出したあと、正式な「退職届」が必要な場合もあります。
桜畑の場合、本当は「退職届」は必要なかったんですが、
あとから社長に言われました…
「ボクの名前の文字が間違ってたから、もういっかい出してもらえる?」
………大失態ですね!
手書きでなく、ネット上のテンプレートを使ったんですが…、
みなさん、「誤変換」に要注意ですよ~(笑)
まとめ 「仕事が辛い」=「自由と時間がほしい」
3-1 復習しましょう
「仕事が辛い」と思った時、とるべき行動5選は以下。
- 移動や転職をしてみる
- プライベートを充実させまくる
- なんで仕事が辛いか考える
- 本当にしたかった生活を思い描く
- 会社を辞める
1,2は子育てやマイホーム、趣味を充実させつつ、お金を貯めるフェーズ。
「生涯独身でよし」「子どもはもたない」「高収入」「家がある」なら、このフェーズをギューッと短縮可能です。
3,4は会社員生活の現実を見つめ、理想の生活を構想するフェーズ。
賢い人なら、会社に入った瞬間に気づいてるかも…。
5,は会社員卒業を、スムーズに実行するフェーズ。
一つの会社に長くいると、組織の経験、記憶を継承する役割も担うので、辞めにくい。
これからの時代は、数年ごとにさら~っと職場を変えて自分で自分を育てるのが吉ですね。
3-2 自由と時間を最優先するために
会社員は、基本、与えられた課題や仕事をこなす仕事です。
やりがい、自己成長、社会貢献、人との出会いや学び、もちろんお金…。
ぜんぶパッケージ化されてついてきます。
唯一足りないのは、「自由と時間」。
子育てを終えて卒業してみたら、「自由と時間」こそが人生の最優先事項だったと気づきました。
「仕事が辛い」というのは、「自由と時間」が足りないっていうサイン。
多くの人は「辞めたい」と「もう少しがんばるか」でせめぎあってます。
その「せめぎあってる時間」に思考停止するのはもったいない。
まず理想の生活を思い描く。お金を貯めたり、スキルを磨く、趣味を始める。
あきらめないで、「自由と時間」をGETする方向に、歩んでいってくださいね。
個人はもっと自由に生きていくべきです。好きなことを好きなようにして生きるべきです。崩壊するシステムの中に自己を埋没させるべきではありません。
そろそろ会社辞めようかなと思っている人に、一人でも食べていける知識をシェアしようじゃないか 山口揚平著 より
それではまたっ!