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こんにちは〜桜畑です。
3か月前、圧迫骨折で自宅生活が難しくなった母(80代)が、有料老人ホームに入所。92歳の父が、一人暮らしとなりました。
「家事も買い物もできるし、ひとりで大丈夫」と強がる父(笑)も、いつどうなるかわかりません。
いずれにしろ、実家(戸建て)が空き家になれば、売却してホームの費用に…となるのは必須。
そんな今、私が何よりコワイもの…それは……
自宅が 💢事故物件💢 になる
ことです。
事故物件とは:
買い手に不快な気分を生じさせる物件。価格低下、売却困難、申告しないとトラブルになるなど損害が大きい。「心理的瑕疵(かし)物件」。
高齢の父が
- 火事を出したら?
- 強盗に殺されたら?
- 死後何日も発見できなかったら?
とか考えると夜もおちおち眠れません。なので、
「実家の事故物件化」を避けるために!!
私や家族が実行した対策について書いていきますね。
こんな疑問に答えます
- どこまでが事故物件になるの?
- 高齢、独り暮らしの事故物件化、予防策は?
- 万一売れない事故物件になってしまったらどうすれば?
目次
1,事故物件になるのはこんなケース
告知義務がある「事故物件」になるかどうか?については、国土交通省が発表している「人の死に関するガイドライン」で定められています。
①老衰や持病は「事故物件」にならない
ガイドラインでは、通常の病死は「事故物件」にならないそうです。理由は👇
「老衰、持病による病死など、いわゆる自然死についてはーー当然に予想されるものであり、統計においても、自宅における死因割合のうち、老衰や病死による死亡が9割を占める一般的なものである」
同ガイドラインより
たとえば心臓発作などで突然死しても、すぐに発見されれば一般的な事例なので、「事故物件」とは言わないということですね。ホッ!。
②日常生活上の事故も「事故物件」にならない
「連絡がとれなくて見に行ったらお風呂で!」とか、「うっかり階段から足をふみはずして…」といった家庭内の事故。
「人口動態統計(2021年)」によると、家庭内事故死は年間約1万3千人。うち65歳以上が約9割にのぼります。
原因で最も多いのは「不慮の溺死及び溺水」(入浴中の発作等)で家庭内事故の4割。次いで「不慮の窒息(誤嚥)」「転倒・転落・墜落」と続きます。
こうした事例も特殊なことではないので「自然死と同様に原則としてこれを告げなくてもよい」(同ガイドライン)とあり、「事故物件」にはなりません。
③事故物件になるケースはこの3つ
じゃあ、どんな事例が「事故物件」になるのか?
ガイドラインに記載されているのは以下の3つ。売却時に買主に告知する必要があります。
- 殺人事件や自殺が起きた物件
- 特殊清掃が必要なほど建物に汚損が生じた物件
- 死因が不明な物件
(いきなり2時間ミステリードラマチック……)
なかでも父のひとり暮らしで心配なのは、②のケース。
- 病気や不慮の事故で急死 ⇓
- 数日後、近所の人が異臭に気づいて通報 ⇓
- パトカーや救急車がきて、周囲に露見 ⇓
何日も経ってから発見されると特殊清掃が必要になり、当然「事故物件」と認定されてしまいます。😖
*参考記事:事故物件を手放したい人へ!最適な売却方法や売却相場・告知義務を徹底解説
2,92歳・父のひとり暮らし対策
92歳で1人暮らしデビューの父。生活面で快適に暮らせるか?はもちろん、「事故物件を回避するための安否確認」を考え、以下のような対策を行いました👇
①ヘルパーさんを頼む
週2日、約1時間。介護保険でヘルパーさんが訪問してくれます。
1日は冷蔵庫や食材のチェックを兼ねて、料理を、もう1日は、ゴミの整理と居室の掃除です。
ちょっとした世間話をしながら、体調にも目配りをしてくれるし、もちろん安否確認になります。
②ALSOK見守りサービスを契約
ALSOK(アルソック)やSECOM(セコム)などの家庭用警備サービス会社は、近年、一人暮らしの高齢者の見守りサービスにも力を入れています。
自宅内にコントローラーとセンサーを設置。ボタンを押すと域内のガードマンが駆けつけてくれたり、決まった時間内(12時間に設定)に人の動きがなかったらメールが届きます。
うちはステーションが近いALSOKに申し込み。機器設置工事の際に、門扉や庭側の掃き出し窓等に「ALSOK」のブルーと黄色のステッカーも多数貼ってもらえました。これは24時間警備の印象を与え、泥棒や不審者よけになりそうです👍
*自治体によっては低価格で見守り機器を貸し出しているところもあるので、調べてみましょう。
③ガスレンジの安全システムを確認
父が、ガス火の消し忘れで火事を出したら…というのも心配です。
ガス会社「東京ガス」の契約を確認したところ「マイーツーホー」というサービスに加入していることがわかりました。
サービス内容は以下👇
- 消し忘れに気づいた際、外出先から電話してガスを止めてもらう
- ガスの異常をメーターで感知し、ステーションから電話が入る
- 一定定時間つけっ放しになると感知し、ステーションから電話が入る
さらに、実家のガスレンジは空焚きが続くと感知して、自動で火を止めてくれる安全装置付きでした。
調理の火の消し忘れで火事=事故物件の危険は、ほぼこれで防げると、安心しました。
*東京ガスは、ドアなどにセンサーをつけ、親の動きをスマホに送る「親の見守りサービス」も行っています。(月額990円)
④「ふれあいごみ収集」を頼む
坂の下のステーションにゴミ捨てに行くのが難しいので、ケアマネさんに相談し、市が行っている個別ごみ収集を申し込みました。
週に1度、不燃、可燃、プラスチック、その他、種類にかかわらず自宅に回収に来てくれます。
その際、担当者が玄関ベルを鳴らして本人に声をかけ、元気で在宅しているのを確認。
これで安否確認の機会をさらに増やすことができました!
⑤母が毎日電話を入れる
毎晩母がホームから父に電話を入れています。
今日食べたものや行ったところ、体調等を確認。父はうるさがっていますが、長年連れ添った夫婦。異変を察知するにはこれがいちばん確実かも…と思います。
父も届け物等で最低週1度はホームに面会に行くので、それも安否確認になります。
⑥家族が見に行く
3人きょうだいの誰か(たまにその夫や孫も)が週に1度は父を訪問します。
ヘルパーさんでは手が回らない室内の整理整頓や掃除、庭の手入れ、料理等をしつつ、父とコミュニケーションを取ります。
たまに母もホームから介護タクシーで帰宅し、生活状態をチェックしています。
⑦緊急時に駆けつける人を確保する
以前、年明け早々に母が転倒。父では起こせず、救急車を呼ぶという事件がありました。
私達は移動に2時間はかかるので、市内から人が駆けつけられる体制をつくりました。
非常時に自宅に来てくれるサービスと人材👇
- ALSOKの警備員:父が非常ボタンを押すか、家族が電話で依頼すると来てくれる(24時間)
- 介護タクシーの運転手:近所在住で身体介護の資格あり。「何かあったら夜中でも」連絡OKとのこと(泣)
- ヘルパーの派遣事業所:日中は電話すれば緊急対応で人を出してくれる
- お向かいの人:高齢独居男性のお仲間。父より若いので、困ったら声かけ可能
- ホームの母:連絡がつかずに様子を見にいくだけなら、介護タクシー3分で帰宅可能
*その他、介護保険で訪問看護を頼んでいる場合は、ステーションに連絡すれば、24時間体制で看護師さんが来てくれます。
これでも万全とは言えませんが、救急車以外の選択肢を複数つくっておくことは必須ですね。
3,実家が「売れない事故物件」になってしまったら?
①「事故物件」で家が売れなかったらどうなる?
いろいろ手をつくしてはみたものの、自然災害や火災、事故事件等、父や家屋に万一のことが起きる可能性は0ではありません。
最悪の場合資金が足りずに母がホームから退去となったり、売れない空き家の維持費と管理の手間が延々とかかり続けることになります😖
②「仲介」か?「買い取り」か?
「空き家がなかなか売れない」…という場合、たいていは「仲介業者」(不動産会社)に買い手(個人)を探してもらっているケース。
一方、夫の実家の隣家は、独り暮らしの家主がホームに入所。2か月後には、業者が入って新築に建て替え、数か月で新しいお隣さんが入居してました。
こちらは「買取」業者さんに売ったケースですね。
「仲介」は不動産会社が買い手を探してくれるので、高く売れる可能性が高い分、売却までの期間が長く、内覧の手間がたいへん、仲介手数料がかかるなどのデメリットがあります。
「買い取り」の場合は売却価格が低くなる分、査定が早く、内覧の手間もなく、短期間で確実に売ることができます。
③「事故物件」の救世主とは
一般業者が買い取りを嫌がる「事故物件」。ところが世には、どんな物件でも買い取るプロがいます。それが「事故物件買い取り専門」の不動産会社さん。
中でも「訳あり物件買取プロ」というサイトを運営している「株式会社AlbeLink(アルバリンク)」は、2011年の設立以来、独自のノウハウを蓄積しており、買い取り実績は92%。利用者サイドに立ち、ネットを活かしたスピーディな対応が高評価です。
ネットを活用した意識調査なども積極的に行っており、NHK「クローズアップ現代」ほか各種メディアにも登場。
こんな会社だったら、親の家の売却に悩む不動産の素人でも、サイトで不動産や売買の知識を学びつつ、相談することができそうですね。
4,まとめ 高齢独り暮らし、できる対策をして安眠しよう
というわけで、90代の父のひとり暮らしのためにいろいろと対策を講じ、万一「事故物件」になったらどうなるか?まで想定して調べた結果、ようやく
「なんとかなるさ ケ・セラ・セラ」
という心境に達し、ひとまず安眠できるようになりました。
それにしても、長く支え合って生きてきた夫婦が、高齢になってホームと実家に別居…。本人も家族も、「新しい環境づくり」と「心労」の両面で、なかなかたいへんです。
しかし周囲がオタオタする中、両親はそれぞれの生活の変化に思いのほか早く適応していってくれました。
人間はいくつになっても新しいことを学んで成長していけるんだなぁ…と驚愕の日々です(笑)。
80代・90代にして、まったく新しい生活スタイルを築き始めた父、母がこの先どうなっていくか?
おいおいご報告していきたいと思います。
それではまた~!
*「空き家の売却」「売りにくい不動産」について、もっと詳しく知りたい方は:
関連サイト→訳あり物件買い取りナビへ