こんにちは。会社をやめたら、「ひま~」ってつぶやいてゴロゴロしている「あらいぐまラスカルのLINEスタンプ」を使えるなぁって楽しみにしていた桜畑です。ところが退職してひきこもったにもかかわらず、未だに「暇スタンプ」を使うチャンスがないんですよねぇ。
●暇な人のイメージ
「ひま~」なイメージって、遅く起きて、なんとなくつけたテレビの帯番組やドラマや、ネットの猫動画とか見て半日が過ぎ、あれ?私なにやってるんだろう…。誰か遊んでくれないかな?みたいな感じですよね。男性だと朝から新聞読んでゴルフチャンネルで暇つぶし…とか昼から家飲みでゴロゴロとか?
●「ひま~」な本当の理由
暇になってしまうとしたら、理由は、仕事や家事や子育てでくたびれて、なんにもやる気がおきないとか、人生の目的があいまいで、すべきことがわからないとか、やりたくないことから逃避したいだけ、とか。要するに先のことが考えられず(考えたくなくて)、思考停止してるときに、無意識にとる行動じゃないかなぁと思います。
●意外と暇でないセミリタイアひきこもり
セミリタイアひきこもり=暇と思われてますが、そもそも目的があるからこそ人より早くリタイアしてるわけだし、通勤や会社で疲れてないから暇つぶし不要。意外と忙しいんです。
というわけで、50代セミリタイアひきこもりの、暇そうだけど、暇ではない3つの理由を紹介します。
目次
1,やりたいことがあり過ぎて自らリタイアしたから
①人生の残り時間がそんなにない
50代と言えば、人生の折返しをとうに過ぎて、老年期までのカウントダウンがはじまってます。親をみてると、80も後半になると旅やグルメもそう満喫できなくなるし、行動範囲も狭まります。今のうちにできることしなくちゃ!と思うからこそ辞めたんです。
若い人のセミリタイアとは違って、今日、今をどう過ごすか?の勝負です。ひま~とか言ってる暇がない(笑)のが根本的な理由です。
②長く働いて、やりたいことがたまっている
30数年、平日何時間も会社に拘束されていたので、仕事がなかったらあれしたい、これしたい…っていうエネルギーが蓄えられています。平日昼間に美術館に行く!とかでもワクワクするし、20年前から子どもの写真の整理できてないし(笑)、読みたい本も行きたいところも山積み。退屈してる暇はない!
③会社生活で、怠けられない体質になっている
人生の大半の時間を会社で過ごすと、「何も生み出さない罪悪感に耐えられない」という素晴らしい体質になっていたりします。「長年がんばったんだから、ゆっくりすれば?」とか言われるあなたも、きっと有益なことを探してしまうでしょう。
2,小さい世界で楽しめるから
①セミリタイアの2つのタイプ
セミリタイアしてる人には、ざっくり2タイプが存在するようです。
お金持ちー陽キャ系 好きなこと:買い物&グルメ。スポーツ、パーティ、ホテルライフ
節約大好きー陰キャ系 好きなこと:読書&図書館。ゲーム、テレビ、散歩、家事
②コスパのいいひきこもり(陰キャ系)
陽キャ系の人は基本外に出て人に会ったり、どーんとお金を使う活動が好きなので、新型コロナ禍の影響や、暑さ寒さやお金の問題でそれができなくなると、暇~退屈~ってなりがちです。
陰キャ系は陽キャの人から見ると、目につく活動が少なくて暇そうに見えます。でも読書やゲームしてるときの脳内冒険でも充分満足できるし、道端の花やスイーツの手づくりなど、小さな刺激で大感動してたりします。
お金も資源もあんまり使わないのに、ひま~とか感じずに、充実した毎日を過ごしているのです。地球にやさしいっ!
③ミクロな楽しみがいっぱい
作家の梶井基次郎は、たったひとつの檸檬(レモン)に「すべての善いもの美しいもの」を見ました。苔マニアの人は移動速度が時速1m。ずーっと苔を眺めて飽きません。
ありふれたレモンや苔にまで、広く深遠な世界を感じることができたりすると、暇とは無縁。人生退屈しません。
年をとると誰しも行動範囲が狭まります。車椅子やベッドの生活になるかもです。でも、身の回りの小さな世界の楽しみを知っていれば、こわくない。こういう人は高齢社会の勝ち組かも知れませんね。
*参考
セミリタイアに失敗する人、しない人の特徴(50代ひきこもりVer.)
3,しばらくするとやる気が出てきてしまうから
①会社システムと都会に疲れただけ
セミリタイアした人って、たいていはせっせと働いて節約し、計画的にお金を貯めてその日を迎えた偉い人(私は直観で辞めただけですが)。さあ、ゆっくりしようとか、思う存分趣味のこととか身辺整理に励んでみたりしますが、しばらくするとなんかが足りないなぁ…ってなってきます。
長年の疲れがとれると共に、通勤とか会社というシステムは嫌だったけど、社会に価値を生み出す作業によって、それなりの充実感、達成感を得ていたことに気づいていくわけですね。
②結局働いている人も多い
不労所得で生活できる資産を積み上げて引退した人=FIRE達成者。その人たちをつなぐワールドワイドなコミニュティでも、働く必要がないのに、なんらかの仕事を始める人が多数派とか。
生活のために稼ぐ必要はないので、好きなことの延長にある仕事を選んだり、創り出したりしているそうです。人間にとって本来の仕事とはそういうものかも知れませんね。
③充実した職業生活の延長線に好きなことがある
50代ともなると、仕事がイヤというだけでセミリタイアする人は少ないでしょう。なぜなら「リタイアする資金を貯めた=仕事に邁進した=好きだからできた」確率が高いからです。なので、仕事の中で好きだった要素は、リタイア後の生活に組み込んでいきたくなると思います。
読書や情報整理、SNSやブログ、家事やガーデニング。片づけ。今私がやっていることは、ほとんど、長年の仕事の上で出会ったことの延長線上にあります。通勤やメールなど、面倒なことはなくなり、好きなことには継続して取り組める。セミリタイアの醍醐味はこれかな?って思っているところです。
まとめ 暇だけど暇なんてない。暇の2つの意味。
①どこにいても暇にならない人になろう
「仕事やめると暇でしょう?」「もう毎日暇で暇で」とかいう時の「暇」。これは、「働いていない」という要素に加えて、つまらない、退屈な時間、仕事や遊びや趣味などで夢中になることがない無為な時間というニュアンスですね。
一方で、「もう貧乏暇なしだよ~」「暇ができたら〇〇したいな~」っていう時の「暇」。こちらは、ホッとする時間や休暇、本当に自分がしたいことができる時間という意味が込められています。
「毎日暇でしょ(だらだらムダなことしているでしょ)」って問われたら、「いやぁ、もうぜんぜん違いますよ。暇どころか忙しくて」ってなります。
「暇でいいな(自由が羨ましい)」って言われたら、ゆとりある時間の中で、本当に自分がしたいことをしているので、「その通り!!」「Yes!Exactly!!」です。
どこにいても暇じゃない=自分が何に充実感、達成感を感じるかわかっている。夢中になれることがあるってことですね。
②やりたいことはふだんから貯めておこう!
セミリタイアしたら暇で病む?って疑ってる人は、長年の仕事に疲れ切って本来の活力が出ないだけかも知れません。しばらくゆっくりしてみてから、方向性を考えましょう。
今仕事にいっぱいいっぱいという人も、「暇ができたら〇〇したい!」っていうエネルギーをたくさん蓄えておきましょう。休日や隙間時間に、そのことを考えたり、ちょっとやってみたりするのもいいですね。
定年を待たずに「〇〇がしたい」を、一気に実現することができるセミリタイア。目の前のことに真剣に取り組んできたあなたなら、一生「暇」になることはないはずです!
人生の空白を恐れずに、新しい一歩を踏み出していきましょう!
*参考
退職して半年目の記事⇒50代セミリタイアひきこもり生活。後悔は?退屈しない?
退職して2年目の記事⇒50代セミリタイア ひきこもり1年。お金ってどうしてるの?