こんにちは。桜畑です。年子ふたりが社会人になって住宅ローンも終了。50代でセミリタイアできたので、共働き人生もわるくなかったかなーと思うこの頃。でも正社員の共働きはほんとにたいへんだったので、その戦略をとるなら、なるべく続けやすい好条件を揃えてほしいなって思います。
保育園や学校、職場や仕事上でもいろんなケースを見てきた上で、実感としての「続けやすいランキング」をつくってみたので、子どもを持って、仕事を続ける・続けないの判定につかってみてください。
突出した才能や条件次第では、点数が低くても実現可能ですけどね。
フルタイム子育て 続けやすさチェック
◎とても当てはまる……3ポイント
○かなり当てはまる…… 2ポイント
△やや、当てはまる……1ポイント
×全然当てはまらない…0ポイント
ランキング10
以下の10項目にポイントをつけて、合計を出してみましょう。
- 1,夫が定時退社、または融通がきく
- 2,実家の親が手伝ってくれる
- 3,会社が応援してくれる
- 4,職場が近い
- 5,子どもが1人、または年齢が離れている
- 6,本人と子どもが丈夫。体力がある。
- 7,世帯収入が高い
- 8,仕事ができる、頭がいい
- 9,ずうずうしくてズボラ
- 10,大きな借金がある
判定
総合点数
0~5ポイント よほどの根性がないと無理
6~14ポイント 何かが突出してれば乗り切れる?
15~20ポイント 状況が継続すればOK
21~30ポイント 恵まれてます。ただし、それでもたいへん
*子どもがいない人は、5,6は○(2ポイント)で計算してみよう
さて、みなさんは何点でしたか? このテストをつくった私はちょうど中間の15点。夫の親はよく助けてくれたけど、私の職場が遠くて残業もあったので、結構たいへんでした。
全体の組み合わせ、バランスで乗り切っていくことはできますが、少しでもポイントが高い方がラクってことですね。以下、各項目を解説していきますよ。
目次
1,夫が定時退社、または融通がきく
共働き育児のキモは、夕方~夜のバタバタ。大人も仕事の後で疲れているのに、ワンオペだと食事の用意やお風呂にいれるだけでも難行苦行ですよね。自分の食事や入浴どころか、トイレさえ入れない。
家にもう1人大人がいれば、ずっとラクになります。母親はもちろん時短前提ですが、夫もお迎えやお風呂、その他の家事をがっつりしてくれれば、この時期を乗り切っていける上に、一生の夫婦の絆が強くなるので、ランキング、1位です。
結婚するときに、その辺の自由がきく人か?あまりにも会社での上昇志向が強過ぎないか?を観察しておくことも大事かもですね。
2,実家の親が手伝ってくれる
保育園の送迎担当じいじ、学童保育がわりに家でみてくれるばあば…。病気対応や行事参加等々、なんでも親に頼んでいる人をみるといいなぁってなりますよね。中には両方の両親、4人を使ってる(失礼!)人もいて、めっちゃポイント高いですね。
頼りすぎ・やらせ過ぎは要注意ですが、親が子ども好きで体力があれば、有り難くお願いしましょう。子どもにとってもさまざまな大人から学ぶことは多いはず。そのかわり、親が年とったとき、知らんぷりはダメ、絶対。高齢で手助けのいるときに、みんなで恩返しする覚悟も必要です。
3,会社が応援してくれる
いっしょに保育園デビューしたママ友。子どもが何度か熱を出したら、通勤2時間のところに移動命令が!朝5時起きでがんばったものの、3か月で退職。ひどい話ですよね。
今はさすがにこんなことはないでしょうが、職場の雰囲気が「また熱?」なのか、「おたがいさまだから、カバーするよ」なのかは大きいです。冷遇されたり不利な扱いをされるようなら、転職も考えましょう。
育児休業や育児時間をとらせない、休業開けの給与ダウン、看護休暇をとらせないなどの法律違反があったら、後輩のためにもしっかり会社と話し合いましょう。上の人からは「めんどくさい人認定」されるかもですが、その分成果を出せば何も言いません。長い目で見れば社会・会社のためになることです。
4,職場が近い
育休中に、会社から徒歩3分の賃貸マンションに引っ越した先輩。昼休みに買い物や夕食の下ごしらえをし、5時ダッシュでお迎えに行って2人の子どもにストレスをかけずに育てていました。夫の帰宅が遅くても、これならなんとか続きます。
うちの子が通った保育園でも、職場が自転車で15分とか、ひと駅、ふた駅の人は、朝も夕方もかなり時間の余裕があって、お迎えの遅いうちの子を預かってくれたりしました(涙)。夫か妻、または両方の職住接近。これもかなり最強の戦略ですね。
5,子どもが1人、または年齢が離れている
うっかり年子で第2子が生まれてしまった桜畑家。夫が遅い日の入浴は、上の子のシャンプーの間に、浴槽の中で座れる浮き輪にのせていた下の子が、ひっくり返って水中にドボーン!…パニックに。
子どもが1人ならなんとか親ひとりで対応できても、目が離せない子×2になると、料理、食事、入浴、着替え、寝かしつけ、持ち物準備、連絡帳…すべてが3倍くらいたいへんに。順番に風邪ひくし。双子育児する人、尊敬です。
できれば、きょうだいは3~5歳年齢が離れてるといいですね。実際にはそう計画的にいきませんが…。逆に年子はあっという間に卒園卒業するので、PTAの役なんかは最少でOK。教育費終了が早いものも助かりますね。
6,本人と子どもが丈夫。体力がある
年子のふたりが保育園でもらってくる病気や、体が弱かった下の子の肺炎、喘息、アトピーと手がかかり、何度も辞めようかな?って思いました。ママ友の中には男子3人保育園っ子だけど、滅多に休まないし、親もいつも元気…なんて人もいて、羨ましい限りでした。
親と子、または親か子のどっちかが丈夫で体力があれば、ほかの条件が揃わなくてもなんとか乗り越えていけます。
数日寝なくても平気…なんて人は、仕事も育児も、さらに副業までこなしてたり。ただし、突っ走りすぎてとつぜん大病にかかる人もいるので、過信せず、人間らしい生活の範囲で!
7,世帯収入が高い
意識高い系の雑誌にはよく、共働き夫婦の育児は妻の収入よりベビーシッター代等の方が高い…とか書かれていてびっくり。実際に高収入夫婦は、ベビーシッターにお迎えから夕食、寝かしつけまでお願いして、残業や出張をこなすこともするようです。親の家も会社も遠く、夫婦とも長時間勤務でも、お金さえあれば成り立つってことですね。
夫婦で医者とか会社経営しているママ友がこのパターンを選び、公立保育園を数カ月で辞めていきました。親子の時間を考えると、あんまり羨ましくはないかなぁ…っていうか、別世界。入るお金も多いけど、出費もかさむ、富裕層の戦略です。
キャリア積んで子どもとの時間を犠牲にするか、減速してもっと穏やかに働くか? このあたりは考えどころですね。
*参考
『お金か人生か』【要約&感想】セミリタイアやFIREの本質がわかる本
8,仕事ができる、頭がいい
「仕事が好き」「仕事してる自分が好き」という人は、不利な条件が揃っていてもなんのその。長時間保育&夕食の出る保育園に子どもをねじこんだり、近所の人やファミリーサポートにお迎えを頼んだり、会社に時短や在宅勤務の交渉をするなど、自分なりの解決法を編み出して、なんとか仕事を続けていきます。
子育てもプロジェクトのひとつと考え、交渉力や管理能力を発揮、周りを巻き込んでクリアしていくんですね。問題解決能力が高いからこそ、仕事もできる。
一方で、上手に人まかせにしすぎて、子どもの立場や気持ちが見えていないことも。たまに夫婦で午後休にして、保育園や習い事のサプライズお迎えに行くとか、大事にしてるよっていう想いを伝えていきましょう。
9,ずうずうしくてズボラ
頭のいい人たちのスマートな両立法にはついていけない!というあなた。もうひとつの武器は、厚かましさとズボラさです。「お先に失礼っ!」と明るく退社し、子どもが元気なら、ブロッコリー食べなくても部屋がグチャグチャでもよし!って思える能力があれば、大丈夫です。
いつも片付いた清潔な部屋で、バランスのよい食事をつくって、子どもとゆっくりお散歩…が理想という人もいます。そうなると仕事と子育ての両立には向かないようで、几帳面な友人の多くは仕事を辞めて専業主婦に。「お金ない」とか言ってますが、それなりに節約や手作りを楽しんでるし、幸せな道ではありますよね。
10,大きな借金がある
パートナーの転勤でもないのに、突然「辞めます」とか「バイトになります」という人。その8割は(実は親と2世帯住宅建てます)(親が家をくれました)(夫の社宅で家賃ほぼゼロです)な人たちだったりします(!!)。
逆に、ふたりで働かないと返せない長期の住宅ローンを抱えている人は、働き続ける確率が非常に高いです。
うちも下の子が、肺炎やぜんそくで何度も入院したときは、もう無理?ってなりましたが、ローンのことを考えるとなかなか決断できず…。そのうち丈夫になって、30年以上も勤め続けることができました(笑)。
よく貧乏や借金をバネに這い上がった著名人の話をききますが、多額の借金が、仕事のモチベーションになることはまちがいありません。「ローンで家を買わせて会社に縛り、税金を払わせる」=社会の罠!という側面もあり、推奨はしません。それでも家を買う選択をし、ローンのある人は、それをバネにがんばって働いていきましょう。
*参考
住宅ローンの完済70代は危険。借り換えと繰り上げで、返済総額を劇的に圧縮した方法
まとめ 共働き育児。完璧な条件を揃えるのは難しい
続けやすい条件10。あなたはどのくらいクリアしてましたか?
かなりな好条件が揃っていたとしても、時間貧乏なフルタイム夫婦の子育ては、体力と自分の時間を削られるので、やっぱりたいへんです。
ワーママ同士って、「えー?両方の親が手伝ってくれるの?うちはどっちも遠くて無理だよ」とか「夫が定時退社でお風呂も洗濯もするなんて、いいなぁ」とか、ないものねだりをしてしまいがち。
でも、持っている条件をうまく組み合わせて、少しでも親子ともにストレスのない暮らしをつくっていくしかないんですよね。
「平成29年 国民生活基礎調査」によると、一番下の子どもが0歳のときに働いているママは、ママ全体の42.4%。フルタイム(正規雇用)は26.5%。私が働いてた頃は確か1桁台だったので、ずいぶん増えました。もはや仕事と子育ての両立は国民の課題ですね。
共働き育児を乗り越えて、夫婦や家族の絆が強くなったのは確か。でも無理をせず、どちらかが減速してゆるく働くとか、いったん仕事をやめても、決して挫折ではありません。
「フルタイム子育て条件テスト」の点数が低かった人は、思い切って生活を変えると、まったく新しい景色、新しい働き方が見えてくるかもしれませんね。
親、家電、サービス、お金…etc. 頼れるものはなんでも頼って、子育て時代を、のりきってくださいね!
それではまた!